道芝生生産者協同組合連合会(道芝連)は、これまで実施してきた栽培芝の品質審査制度を本格化させ、全道で審査制度を実施しております。同制度は道芝連に芝生のエキスパートで構成する栽培芝審査委員会を設け、生産地や統一基準で用途別の種子配合などを確認。違法採取の防止や栽培芝の信頼性と品質確保に役立てております。全道の芝生生産7協組員に、この品質審査の実施を徹底するほか、員外業者の審査を受け入れ、業界全体で適正な栽培芝品質を維持しております。
栽培芝は、用途に応じた専用の種子配合で生産した芝生。土工向けの栽培芝(栽培土工芝)は、トールフェスクやクリーピングレッドフェスクなど耐久性の高い芝を多く配合し、法面などへの定着も良く、成長後の丈が低く施工後の維持管理にも適しております。
全道7つの栽培生産者協同組合で構成する道芝連では、これら課題解決に向け、2002年から本施策スタートさせました。道芝連に栽培芝審査委員会を設け、委員が現地に赴き、生産圃場の確認、芝の配合や強度など、厳しく設定した基準に基づきチェックを行っております。2009年度は、全体で約3,200,000平方メートルを取り扱いました。
今後も、発注機関の栽培芝管理要領などの整合性を図りながら審査マニュアルを適宜改善し、全道で実施してゆきます。さらに、各方面に同制度の説明を行い、栽培芝の品質確保と違法採取防止に、理解を求めていく考えです。
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